新しい視点によるインタビュー：アンチャル・マルホトラさん（YLフランス・インド2023年）

2024年6月14日、フランスアジア財団とそのインド支部であるフランスインディア財団は、パートナーであるキャップジェミニのオフィスにて、インディア・ニューデリーから訪れた口述史家のアーンチャル・マルホトラを迎え、彼女のエッセイ『ヴェスティージ・ダン・セパラシオン』(『Remnants of a Separation』)の紹介を行いました。この書籍は、カミーユ・クロアレックによって英語から翻訳され、2021年にエディション・エロイーズ・ドールメソンから出版されました。

『Remnants of a Separation』は、アーンチャルが23歳の時に書いた初めての本です。この本のアイディアは、2013年の秋に生まれました。彼女はその時、モントリオールのコンコルディア大学での修士課程（Master of Fine Arts）の研究休暇で育った都市、ニューデリーに戻っていました。彼女はその日、インディアンキャピタルの古い家々に関する物語を収めたいと考える友人と共に家を訪れました。アーンチャルは、この友人とともに母方の祖父母が住んでいた1950年代に建てられた家を案内しました。その会話の途中、祖父は収納から物を取り出しました。これらの物は、1947年にインドとパキスタン（東部と西部）に分かれた際に、彼女の家族がわずかに持ち出したもののいくつかでした。この新しい国境が作られる際に起きた暴力の中で、一瞬の内に持ち出さざるを得なかったものでした。本書の序文でも語られていますが、「その日、物に触れ、観察し、語り、遠い時代のエピソードに照らして文脈を示しながら、物の記憶の重要性が心に浮かんだ」と述べています。その時、アーンチャルは物が記憶を保持し、思い出を呼び起こす力を持つことを初めて認識しました。

インド、パキスタン、バングラデシュ、イギリスを訪れ、この研究を完成させる中で、アーンチャルはこの悲劇的な歴史的出来事を生きた「生きた図書館」の人々と出会いました。彼女はこれらの人々やその子孫から、食器からオウムまで、ワニの皮まで、さまざまな物に関する話を聞きました。そして、「境界の向こうから来た物々が、現在、世界中の異なる場所に住む家族の一員をつなぎ、またはパーティションの時に分かれた幼なじみをつなげている」と述べています。

アーンチャルは、序文でさらにこう語ります。「各物は、移動の事例研究として現れ、分離に関する個人的な物語の核心にダイブを提供します。」この物理的な側面の裏には、何よりもインディアンの統一と世俗的な生活様式が関わっています。これらの古い物品は一つ一つがユニークな歴史を持っており、アーンチャルはそれらに関連する記憶と、それらが持つ幸せや悲しみの感情を通じて、記憶を再構築しようとしました。

インド、パキスタン、バングラデシュで分けてしまった歴史、特にイギリスから占領軍が慌てて引き上げた後の物語は依然として南アジア全域で数え切れないほど語られ続けています。アーンチャルは収集した話の中で、暴力が至る所に見受けられますが、その暴力の記憶が決して「単純ではない」と語っています。10年以上続いた研究を通して、作家はインディア、パキスタン、バングラデシュをまたいで共有された多世代・多国間の分離の遺産を明らかにしました。

この物とその所有者たちとの対話を通じて、アーンチャルは、分離が今日でもなお、70年後でさえも敏感で複雑なテーマであることを結論づけています。それは1947年に起こった出来事を一つの原因やコミュニティに結びつけることができないからです。責任の所在は解決されていません。ヒンドゥー教徒、ムスリム、シーク教徒、さらにはイギリス人のいずれかが犯したと断言することはできません。なぜなら、どの人々もこの人類の真の悲劇による苦しみから逃れることはなかったからです。

この結論に基づき、アーンチャルの物語を是非ポッドキャストで聞いてください。また、詳細を知りたい方は、彼女の本を読むことをお勧めします。この書籍は、このサブコンチネントが三つの領域に急に分割された時期、つまり歴史上最も劇的な瞬間の1つの神秘を解明しようとする試みです。この瞬間がどちらの国境にも傷を残し、それが今日まで解消されないままであることを彼女は明らかにしています。

フランスインディア2023プログラムのヤングリーダーであるアーンチャルは、文学的功績により数多くの国内および国際的な賞を受賞しています。また、彼女は物質的記憶博物館の共同創設者でもあります。

アーンチャル・マルホトラの詳細について、彼女の作品や博物館については、次のウェブサイトで確認できます： www.aanchalmalhotra.com www.museumofmaterialmemory.com

アーンチャルは私たちに、彼女の話を聴いて、さらに知ってほしいと招待しています。

音楽クレジット：Erothyme - Cherry Picking